2005年5月25日水曜日

中国革命の運命を論ず

2005/5/25
「中国革命の運命を論ず」  
中国革命の運命を論ず
論中国革命的命运                                
前田進   
jcfkp201@ybb.ne.jp
世界最大の米金権怪獣超大核帝国の保護下で、ニューヨーク(紐約)に本部(総部)を構える中国からの亡命者等の反革命集団「大紀元」は、
彼等の中共批判テーゼ(論題)「九評共産党」(共産党に関する九つの論評)が浸透したので、すでに中国では150万人が中共(中国共産党)から脱党した結果、間もなく中共(6,300万人)は崩壊して、我世の春が来ると狂喜の声を挙げている。
彼らのイデオロギー(思想体系)的リーダー(領導)李洪志は、“法輪大法は儒佛道(儒教、佛教、道教)の三教を全て包擁しつつ、それらを超える「宇宙的真理」である” と誇らし気に宣伝している。                           
だがそれは、中国古代奴隷制以来の邪悪な社会体制を支える精神的支柱だったあの「儒佛道」の核心を受け継いで、
美国化して現代風に塗装した、弱肉強食の何れ劣らぬ悪の金権奴隷体制のイデオロギーにしかすぎない。
それは、すでに2度の米大統領選挙での不正策謀の成功による事実上のクーデター(奪権)でブッシュ(潅木)によって事実上投げ捨てられた「金で買われた米国民主主義」の愚劣な模倣の域を越えることが出来ない。                     
李登輝前台湾総統が、「九評共産党」を推薦して、中共崩壊後に備え有り、と言明したのは、その一環である。
台湾の野党第1党国民党の連戦主席の中国訪問、中共と国民党間の常設対話フォーラムの設置合意、次いで台湾第2野党の親民党の宋主席の中国訪問と、与党民親党の陳主席の胡錦濤中国主席への手紙の携行などの新動向は、上述の過程と客観的には軌を一にしている。                            
中国を救う途は、中共指導下での中国社会の経済的下部構造における資本主義化の徐行反革命を仕上げる目的で、「大紀元」の反革命集団と、彼らの背後で支援している世界最大の金権怪獣超大核帝国―USA帝国主義のブッシュ(潅木)一派と、台湾の資産階級との連合勢力が、13億の中国人民を欺瞞して、中国での新たな政治反革命を実現して、徹底した資産階級独裁の金権奴隷体制を樹立する途には無い。中国の自覚ある革命的勢力が闘うならば、中国革命を実現した人民を終始騙し通すことは不可能だ。            
中国を救う途は、資本家を入党させて変質した中共のブルジョア化を即刻廃絶して革命化し、
内外資本との無限定な合作による経済発展での所謂「戦略的退却」(レーニン:列寧)による下部構造での資本主義化に大至急限界を設定し、それを打ち切って反撃に転ずる臨界点を設定して実施することに在る。             
何より肝心なことには、マルクスとエンゲルス(馬克思和恩格斯)は貨幣制度廃止の社会主義的な戦略目標を提起しないで、
人類史上1世紀半の間影響を及ぼして重大な誤りを犯した。
またレーニン(列寧) は1918年のロシア共産党(ボ)第2綱領で提起した貨幣制度廃止の戦略目標を1919年以来敗北主義的に放棄して、
社会主義を裏切った。
中国を救う途は、あらゆる悪の土台で、それ自体が悪の制度であるその貨幣制度を廃止して、社会生活の全分野で万事無償奉仕の新人類社会への移行する戦略を明確に掲げた総路線を中共が決定して、21世紀のグローバルな社会革命の前衛(先鋒)として闘う途を目指すことに在る。
世界的に数億人規模で普及している無償労働のボランティア(志愿者)活動や、無数のNPOの普及、益々頻繁化している自然災害の被災地と被災者への無償援助、ODAによる発展途上国への頻繁な無償援助、Linux ,カリフォルニア大(加利福尼亚大学)系OS、東京大系OSなどの電算機(電脳)OSの無償の提供、その他の先進的現象が地球と地球人の行く先を示している。
移行期にはホスト・コンピュータ(主電脳)とパソコン(PC:个人電脳)、ICカード(IC 卡片)を活用して、
最初は量的に無制限ではなくて限定的に実施するが、人々の生活とその再生産のため必要な最低限度の生活手段の無償供与による生活の保障、また一定の無償労働の提供から変革を始める必要が在る。  
銀河間評議会の異星人らは、こう言明している―「この惑星の文明は信じ難いほどの規則性をもって、栄枯盛衰を繰り返して来た。趣味のよい家具、テレビ、ビデオ、ステレオを備えていても、経済的奴隷労働の監獄惑星であることに変りは無い。USAはもうすぐ自己破壊をとげる。全世界が同じ途を歩んでいる。旧世界はいま死につつある。旧世界は崩壊しなければならない。崩壊する。地球住民の私有財産狂奏曲は終りを告げ、生存競争は崩壊する。この惑星も、大多数の宇宙が現在享受している神聖な経済体制と同じ体制を持てるようになる」(派遣団管理部&Z.ジョー“The Cosmic Instruction Manual for Planetary Evolution”:邦訳「ET地球大作戦」,コスモテン・96年)。このように、先進文明惑星は地球の将来を示している。
そうした21世紀新人類社会への移行は、地球、地球人、動植物、人間同士の共生を歴史上初めて可能にする。
それこそが、宇宙的真理である。またそれは、地球破壊・汚染と動植物死滅の加速が危険な臨界点を超えた後、
スマトラ島沖の大地震と津波が示したように、
地球が大激変期に突入している状況下で、宇宙と21世紀の差し迫った要請になっている。                        
中国指導部と、指導部外の有力な老革命勢力と革命的老中青に人民を導いてそれを実施する能力がなければ(如果没有帯領和施行的能力)、
彼らは結局のところ、資本主義化を政治的に仕上げる政治反革命を防止することが不可能になって、
所謂「改革開放」路線のブーメランboomerang効果という弁証法の作用で(由于弁証的挙動由飛旋慓作用)、中国革命を破滅させることになろう。 
すでに中国では、公安省の周永康大臣がロイター通信や香港の新聞の取材のとき「中 国で一年間に全国で発生した100人以上の規模の抗議行動は、03年は5万8千件だったが、04年は7万4千件に増えた。04年は380万人が抗議行動に参加した」と、新方針の背景を発表した。だが労働争議は、04年に26万件発生して参加者は76万人に上った。資本は賃上げ、食事その他の労働条件の改善に譲歩して、労働者の経済闘争は前進している。
その結果中共指導部は、広範な労働者のストと農民など人民大衆の抗議行動を無視できなくなった。
05年10月の中国共産党16期5中全会は、都市・農村の所得格差、党・官僚の腐敗、環境などの対策に力点をおく新方針を打ち出した。
http://tanakanews.com/f1025china.htm
胡錦涛指導部は中国を米国にとって代る超大国にする野望の実現を目指しているようだが、
しかし中国の現実が示しているように、
中国を弱肉強食的なアメリカナイズの資本主義的変種という暴虐支配にしてはならない。
そうした方向が濃厚になって、諸矛盾がさらに激化してきたら、革命の伝統を受け継いでいる新世代の中国の労働者と農民は、
革命的老中青の連帯で、「大紀元」の路線とは別の、新たな人民革命を目指すようになる可能性がある。    

日本と地球の命運
http://gold.ap.teacup.com/applet/tatsmaki/200505/archive