2018年12月22日土曜日
ジョン・ホーグの未来予想
ジョン・ホーグの未来予想
1914年と2014年
いままさに集合無意識から現れようとしている我々の未来とは、どのような姿なのだろうか?
そのヒントになるのは、2014年こそ第一次世界大戦が勃発した1914年の100周年であるという事実だ。
第一次世界大戦は、それ以前のヨーロッパを中心とした世界秩序を完全に破壊した。1914年以前は、経済のグローバリゼーションと科学技術の急速な発展という、まさに理性の合理的な力がもたらした繁栄を享受していた。
国際紛争は、大きな戦争にならないように、ヨーロッパ各国の王侯貴族が密接に結び合ったネットワークのなかで管理され、安定した国際秩序の維持に成功していた。それは、王侯貴族と特権階級である外交官が活躍する壮麗な世界であった。
事実、ヨーロッパで戦争は43年間も起こっていなかった。
これを180度変えたのものこそ、第一次世界大戦だった。
第一次世界大戦は、周到に計画されて起こった戦争ではまったくない。
理性の勝利によって、経済や政治を完全にコントロールしたと思い込んだ傲慢さの背後で、抑圧された暗く動物的な集合無意識の力がなんの前触れもなく突然と解除されてしまったのだ。
集合無意識の力がもたらす破壊は壮絶なものだった。オスマントルコ帝国やオーストリー・ハンガリー帝国、そしてロシア帝国は完全に消滅し、ドイツ帝国は崩壊した。
そして、それとともに、長い間ヨーロッパの国際秩序を管理していた王侯貴族の世界は、それを支えていた伝統的な階級社会とともに吹き飛んでしまった。第一次世界大戦前と後の世界では、ほとんどなんの共通点もないほどに変化してしまった。
2014年のいま、100年前と同じことが起きようとしているのだ。読者の方々は、自分の内面に、また社会の激しい動きのなかに、集合無意識が息を吹き返し、荒々しいエネルギーの発散をはじめたのを感じないだろうか?
2014年のいま、まさに100年前の過程が再現されようとしている。
おそらく、第一次世界大戦の終結100周年にあたる2018年には、かつてと同様、世界の様相は相当に異なっているはずだ。
2014年に始まる根本的な変化
では我々の集合無意識は、100年前と同じように、世界大戦へと我々を追い込んでいるのだろうか?いや、そうではない。これから破壊されるのは、コントロールがつかないほど肥大化した金融システムと、それに過度に依存した現代の経済システムである。
2014年から2018年にかけて、世界経済は1930年代の大恐慌を上回る不況に突入する。これが引き起こされる原因は、民衆の怒りというかたちをとる、激しい集合無意識の炸裂だ。
過度なグローバリゼーションは、低賃金労働の導入で中間層を没落させ、地域の住宅街を中心とした共同体を消滅させた。多くの人々の生活は先が見えないほど不安定になり、これまでの慣れ親しんだ安定した生活世界は消え去ってしまった。グローバリゼーションはほんの一部の人々に莫大な富を残したものの、大部分の人々には極端な格差しか残さなかった。
この恨みが、集合無意識の荒れ狂う力を解除させ、世界各地で激しい抗議運動に火を付ける。
トルコ、ブラジルなどの新興国ではこうした抗議運動はすでに起っているが、新興国の経済の停滞が続くにしたがって一層激しいものとなろう。
またアメリカでは、これまでにない激しい抗議運動が全米各地で起こるはずだ。
アメリカの衰退の真の意味とみずがめ座の時代
これまでに 解説したように、アメリカの衰退はだれの目にも明らかになりつつある。しかし、アメリカの衰退の後に待っている世界は、これまで考えられているような、BRICs諸国などが地域覇権を分け合う多極化した世界秩序の出現という地政学的な変化だけではない。
もちろん多極化は進展するだろうが、アメリカ の衰退ははるかに深い意味をもつ。
この意味を理解するためには、アメリカの衰退が起こっている時期に注目する必要がある。2008年にみずがめ座の時代に入ったことを考えると、衰退の過程はみずがめ座の時代の特徴を反映したものとなるはずだ。
で は、みずがめ座の時代の特徴とはなんだろうか?それは、巨大組織の衰退、個人の力の強化、ネットワークの拡大などの特徴だ。それに伴い、社会のあらゆる方 面で中央集権が解体して、分散化が加速度的に進む。アメリカの覇権の衰退と多極化は、あらゆる領域でダイナミックに進む分散化の過程が、地政学の分野で表 現されたものにしかすぎないのだ。
2018年にやってくる徹底して分散化した世界
したがって、世界の多極化が本質的な現象だと誤解してはならない。これから我々の目の前に現れてくるのは、徹底して分散しシステムなのだ。
こうしたシステムは、2015年から2016年に起こる世界的な不況の過程で出現する。
先の解説ですでに紹介したように、2015年から始まる世界的な不況でドルと円は衰退し、中国の元が唯一の信頼できる基軸通貨となる。
しかし、元の基軸通貨の支配は長くは続かない。
というよりも、2016年頃になると、基軸通貨という概念が意味をなくし始めるのだ。
基軸通貨が必要であるの は、中央銀行が管理する不換紙幣によって維持されている経済システムのもとだけだ。
不換紙幣を相互に交換するツールが基軸通貨なのである。
だが2016年頃からは、ビットコインのような、ネットワークで使われるデジタル化した通貨が、あらゆるものとサービスの取引に使われるようになる。こので は中央銀行も一般の銀行も、中央集権化したあらゆる金融システムは必要なくなる。世界に分散化した個人が、ネットワークを通してデジタル通貨を支払い手段 として経済関係を結ぶのだ。
またこれは、投資にも大きな影響を与える。いま次第に大きくなっているクラウドファンディングが投資の中心的な形態になるはずだ。
もはや、巨大な投資銀行の役割はなくなる。
宗教と信仰
分散化というみずがめ座の時代の特徴は、宗教と信仰にも歴史的な転換を迫ることになる。中央集権化した教壇と、それを支えている信者の信仰心は、やはり急速に衰退する。
権威を集中した一神教的な宗教に変わって、個々の人間に神的な力が宿っていることを自覚する方向にシフトする。これは、特定の権威が神聖なものを独占している中央集権的な宗教の時代から、神聖性が個々の人間に分散化した時代になる。
そのような時代では、自分の内面に宿る力こそがもっとも神聖なものなので、信 仰という態度を保持する必要性もなくなる。
ヤスの備忘録2.0さんより抜粋
PRESIDENT 2015年1月12日号
もし私が日本の若者だったら、外国語を習得して日本脱出に備えます。
もしくは、カラシニコフ銃を手に立ち上がり、革命を起こそうとするかもしれません(笑)。
日本に骨を埋めるつもりなら、農地を買ってトラクターを運転できるようにもなってください。
これからは農業の担い手が不足するので、食糧を生産できる人の将来は安泰です。
ライバルが少ないうちに始めれば、15年後に農家として大成功したあなたのもとに「ここで働かせてください」と言ってくる人が現れますよ。ジム・ロジャース
▼ジョン・ホーグの2017年予測
特に大統領選挙では、1968年から一般投票の勝利者を予測し、すべて的中させている。
周知のようにアメリカの選挙システムでは、一般投票で得票したものが大統領になれるわけではない。
選挙の結果は、各州に配分された選挙人の人数によって決まる。
そのため、たとえ全米の得票数が上回っていたとしても、選挙人の獲得数で対立候補が上回っていれば、選挙には負けることになる。
今回の選挙ではこのケースであった。
クリントンの得票数は230万票もトランプを上回っていたものの、選挙人の獲得数ではトランプが勝っていたので、トランプの勝利が決定した。
ジョン・ホーグは、早くも1998年からクリントンが大統領になる可能性があること、そして2015年にトランプが立候補し泡沫候補であった時期に、トランプ旋風が起きることを予見していた。
そして、おおよそ次のようなことをかなり早い時期から述べていた。
「クリントンが大統領になる可能性は十分にある。それは間違いない。
一方トランプだが、彼が勝利する可能性は5%程度だ。
だが占星術から見ると、11月8日の投票日はトランプにとって絶好調の日だ。
5%が残りの95%を上回る可能性はある。今回は最後まで結果は分からない」
これは、クリントンでもトランプでもどちらが勝利してもおかしくないという予想に聞こえるかもしれないが、
事実、一般得票ではクリントンが勝利し、選挙人の獲得数ではトランプが勝利するという結果になった。
これは、ジョン・ホーグの予見した通りの展開ともいってよいだろう。
そのようなジョン・ホーグだが、今回トランプ政権の2017年がどのような年になるのか、予想する記事を配信した。
次の7つが起こるという。
1)米経済は2017年に好景気になる。
2)しかし好景気は2017年の秋には終わる。2018年にはインフレを伴う大不況がやってくる兆候が出てくる。
3)皆既日食のある8月21日前後には政治的、経済的な災難がアメリカで相次ぐ。
これらの出来事でアメリカ国民は自分たちのアイデンティティーを本格的に問われるようになる。
また、これらの出来事はトランプを決定的に変える。
4)オバマとネオコンが2014年に開始したロシアとの冷戦は、トランプによって2017年には終了する。
5)ロシアとアメリカは協力し、ISを攻撃する。2017年の夏にはISは駆逐される。
6)もしアメリカが2017年中に温室効果ガスを規制する気候変動会議をリードしなければ、2019年にはアメリカの覇権は完全に終演する。
7)2017年に起こる気候変動は激烈だ。トランプ自らが大きな経済的な損失を被る。
これに彼はショックを受けて、地球温暖化を信じるようになる。
もしこの転換が2017年に起こり、アメリカが気候変動会議をリードすることができれば、アメリカは再度大国として世界をリードする位置につく。
だが、この判断が2018年から2019年にずれ込むと、中国の世紀が本格的に始まり、アメリカは中国に追随するだけの国になるだろう。
あほうどりのひとりごと 幸福への近道
http://www.あほうどりのひとりごと.com/article/446147264.html
http://www.あほうどりのひとりごと.com/category/10091553-54.html
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