2010年10月21日木曜日


アンドレ・ボーボルト/ボーボルドサイクル
Tスクエアとは、ホロスコープ上で3つ以上の惑星がT字型の位置関係で配列しているものを指す。
困難なアスペクトとされ、
強力な否定的な作用をもたらすが、うまくのりきれば逆にプラスの効果を与えるとされている。
ボーボルドサイクル、惑星配置の収縮局面と拡大局面
このようなスクエアやTスクエアのアスペクトをいっそう詳しく解析し、
その動きをグラフ上で上昇と下降の運動として分かりやすく表示することに成功したのがフランスの著名な占星術師、アンドレ・ボーボルトである。
第二次大戦中、グーションという占星術師が、木星から冥王星までの外側の5つの惑星が形成する10通りのサイクルの黄道上の距離を計算した。グーションはこの計算を毎年3月21日に行い、10通りの黄道上の距離を合計してグラフに表した。この方法は、60年代半ばにアンドレ・ボーボルトによってさらに体系化され、ボーボルドサイクルとして発表された。
グラフでは、上昇と下降を繰り返す変動の波が出現した。
下降局面は惑星同士が180度から0度に接近する収縮局面を表し、谷は惑星がもっとも集中し0度で一列に並ぶ時期を示す。
逆に上昇局面は、0度から180度に向かって惑星が相互に離れる拡大局面を表す。この180度から0度に向かう収縮と、
0度から180度に向かう拡大を交互に繰り返すというのがボーボルドサイクルである。
ボーボルドサイクルは、ソルボンヌ大学パリ校のスーゼル・フューズ・ブランチ博士らによって研究され、
かなりの確率でサイクルの波動と実際に起こった歴史的な出来事が一致していることが確認された。

ヤスの備忘録 歴史と予言のあいだ
http://ytaka2011.blog105.fc2.com/blog-date-201109.html




経済収縮と危機の下降局面と経済成長と発展の上昇局面
ボーボルドサイクルの下降と上昇の局面は、それぞれ社会変動の異なった過程と一致しているという。
下降局面
経済収縮や危機、悲観主義、不安定、混乱、退行、全体的な混乱および破壊的戦争
上昇局面
経済成長や発展、楽観主義、安定、科学的発明や無制限の創造性、そして軍備拡張
スティックエバース氏の手法、ブラック・ボックス分析
スティックエバース氏はこのボーボルドサイクルを詳しく解析する独自のプログラムを開発し、
運勢の変化がグラフで細かく現れようにした。
その結果、だいたいどのくらいの時期に運勢がどうなるのか相当に細かく分かるようになった。
氏はこのグラフによる詳細分析をブラック・ボックス分析と呼んでいる。
個人にも当てはなるボーボルトサイクル
ボーボルトサイクルによるブラック・ボックス分析は社会や国の運勢だけを表すものではない。
個人にも適用できる。下は氏のサイトで公開されている米国の有名な役者、ジョニー・デップの運勢だ。
運勢の変動の時期が非常に詳細に分かるようになっている。
個人コンサルティングを受けたとき筆者の運勢の見てもらったが、
非常に正確だったので驚いている。
また、それだけではなく、自分が活躍する地域まで詳しき出てきたのには驚いた。
いつ、どこの地域にいるとどのようなことが期待できるのか詳細に示される。筆者の過去に関しては的中していた。
日本の運勢グラフ
今回は詳しい解説を省く。
グラフを見ると一目瞭然だからだ。
まず、日本の運勢グラフだ。以下がそうである。
日本経済は、2012年4月の初旬からいっそう大きな落ち込みの時期に入り、
その後変動はありながらも、2014年2月が底になるのが分かる。
中国
中国は2011年8月第1週に経済成長が限界に達し、
その結果として10月第3週あたりに社会不安が増大し、
政治的な危機を向かえるという。政治的な危機の時期が終わった後、中国はこれまで以上に発展するようだ。
アメリカ経済
8月の末が底であったことが示されている。
その後は弱いが少し上昇に転じている。
ドル
ドルのグラフは面白い。2012年1月が底になっている。その後、運勢はこの水準に止まり回復することがない。
EU全体の運勢グラフである。雇用、金融、総合運勢とも2012年11月が底になっている。
銀の価格
2011年9月に頂点に達するが、それから下落し、
2011年末には相当に下がる。だが、2012年第4週には急騰する。
イラン
2011年12月から2012年5月に市民革命が広がり、
イスラム共和国が終焉の危機を向かえる。
スペイン
いま財政危機が叫ばれているPIIGS諸国のポルトガルだが、スペインは変動はありながらも、2011年第3週まで厳しい状態が続く。
ポルトガル
一方、ポルトガルだが、2012年7月から11月の半ばまでに危機が増大し、
社会保障費の削減に怒った市民によって政権が転覆されるようだ。
エジプト
ムバラク政権の崩壊以降も政治的に安定したとは必ずしも言えないエジプトだが、2012年2月の始めに底に入る。だがその後は安定し、発展するようである。
シリア
いまアサド政権による弾圧で多くの市民が殺害されてりるシリアだが、やはり運勢グラフでも2011年6月から9月にかけてがもっとも厳しい時期になることが示されている。
リビア
先頃、NATO軍の空爆でカダフィ政権が転覆され市民側が勝利したかっこうになったリビアだが、グラフを見ると2011年8月第2週から9月第4週にかけて運勢が上昇しているのが分かる。しかし10月に入ると運勢は下降を始め、厳しい時期に突入する。勝利をした市民側の分裂による新たな内戦か?
libya
以上である。
非常に興味深い。
どんなに正確に見えようともこれらは占星術の予測である。
これに100%依存してしまってはならないだろうが、興味深い参考にはなるはずだ。

ヤスの備忘録 歴史と予言のあいだ
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